季節外れの秋に聴ける「コンチキチン」
「コンチキチン」と聞くと、京都の人ならすぐに「祇園祭」のお囃子(はやし)を思い出します。
祇園祭は7月ですが、ひと月ほど前から鉾町で「コンチキチン」の練習の音が聞こえてきて、「そろそろだなぁ…」と思います。
その「コンチキチン」の音色を秋に聴けるということです。
それも女性によるものです。
「祇園祭」は今でも女性が登れない鉾があるぐらいなので、女性だけによる祇園囃子はとってもめずらしいですね。
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京都府庁の「観芸祭」で女性のみのお囃子が聴けます
京都府庁の旧本館(重要文化財)で秋に催される「観芸祭」で、「平成女鉾清音会」という女性のみの囃子方(はやしかた)が奏でる「コンチキチン」が聴けます。
祇園囃子に使われるのは「鐘」「笛」「太鼓」です。
「鐘」は合金だそうです。
その「鐘」を「かねすり」という鹿の角でできたものを用いて音を出します。
「コンチキチン」は聴きなれていましたが、いつも上の方からの音だったので気付きませんでしたが、ものすごい音です!
「笛」と「太鼓」は大丈夫ですが、「鐘」は金属だけあって近くで聴くと耳が…
耳栓をされているかたもいらっしゃいました。
祇園祭では鉾の上の狭いところで…と思うと、相当な音だと思います。
それに京都の蒸し暑い7月で…
みなさん、すごく大変でしょうね。感心します。
今回、はじめて間近で「コンチキチン」を聴いてわかったことがあります。
「鐘」は外側というか山のほうではなく、内側の谷のほうをたたいて音を出していました。
「コンチキチン」の「コン」は谷をたたきます。
「チキ」は、「チ」が下に「キ」が上にたたきます。
「チン」は下にたたきます。
こちらの「平成女鉾清音会」では、参加者を募集されているそうです。
もし祇園囃子を奏でたい女性の方は是非に!
ちょっと正座が大変そうですが…
秋の「観芸祭」ですが、10月から11月にかけて約2週間催されています。
今年、平成30(2018)年は、10月20日~11月4日まで催されています。
展示や体験の他に、週末にはステージがあります。
一夜限りの「府庁旧本館の夕べ」と題したスペシャルイベントもあります。