新緑が目に美しい「智積院の青葉まつり」
東大路七条の少し南、京都国立博物館の斜向いにある智積院は真言宗智山派の総本山です。
市バスの「東山七条」からすぐのところにあります。
ここで、毎年6月15日に行われている「青葉まつり」という行事があります。
真言宗の宗祖・弘法大師空海上人と中興の祖・興教大師覚鑁(こうぎょうだいしかくばん)上人のご誕生を祝う仏事です。
弘法大師は中国に渡り日本に密教を伝え、高野山を開かれた方として有名ですよね。
興教大師は、弘法大師の教えを復興したことから、真言宗の中興の祖といわれる方だそうです。
弘法大師は宝亀5(744)年6月15日、興教大師は嘉保2(1095)年6月17日のご生誕ということで、ちょうどお二人がお生まれになった6月が緑の美しい季節ですのでこのお祝いを「青葉まつり」というそうです。
青葉まつりの日程
お練り行列 9:40~10:00 本坊玄関→金堂
山伏・献花列・雅楽・僧侶・輿に乗った僧侶などによるお練り行列が本坊玄関から金堂まで行われます。
慶祝法要 10:00~ 金堂
柴燈大護摩供法要(さいとうおおごまくほうよう) 11:00~ 斎場
山伏による法斧の儀(ほうふのぎ)・法弓の儀(ほうきゅうのぎ)・法剣の儀(ほうけんのぎ)・志願文奏上などが行われ、護摩壇で護摩木を焚き上げます。
お堂巡り 9:00~16:00
5つのお堂を巡って御朱印を集めると身代わり札を授与される。
大師堂(だいしどう)…弘法大師
密厳堂(みつごんどう)…興教大師
金堂(こんどう)…大日如来
講堂(こうどう)…阿弥陀如来
明王殿(みょうおうでん)…不動明王
この他にも、大書院の庭園「利休好みの庭」、長谷川等伯一門による障壁画(国宝)、宝物館が特別公開されます。
幸福を祈願するという「柴燈大護摩供法要」を見に行きました。
明け方は大雨でしたが、ちょうど雨も上がって青葉がとても綺麗でした。
最近、よく青もみじというのを目にしますが紅葉(もみじ)が青ってちょっとヘンかなぁ…と思いつつ、青もみじ(楓の新緑)が青々として目に優しかったです。
灯護摩道場(金堂前道場)で修験宗山伏の方々よる柴灯護摩が不動明王を前に行われます。
大護摩の山に天地四方を清め矢を放ち、方位に結界をはっていきます。
放弓・宝剣の儀式の後、護摩壇に点火し、約二万本の護摩木を焚き上げていきます。
両大師の遺徳を偲ぶとともに、七難即滅・諸願成就祈願の柴燈大護摩を天高く焚き上げます。
その後、持ち物を御加持していただきました。
山伏の方々の座っておられる下には檜の葉が敷かれていました。
智積院にある5つのお堂を巡り、御朱印をしながらそれぞれの御本尊様とご縁を結ぶと「身代り不動」と呼ばれて親しまれているお不動様の「身代わり札」を授かれます。
中国の盧山をかたどったといわれる「池泉回遊式庭園」は江戸初期を代表するものです。
あじさいの花もたくさん咲いていました。
その中に、ハート型のあじさいも♡
総本山 智積院
京都市東山区東大路通七条下ル東瓦町964
電話番号 075-541-5361
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