無言で行われる「嵯峨大念佛狂言」

清凉寺(嵯峨釈迦堂)で行われる「嵯峨大念佛狂言」はどなたでも観覧できます

能や狂言というと、なかなか観る機会のないものですよね。
京都には、能舞台や狂言堂がある神社やお寺がたくさんあるので、時々、奉納されています。
有名なのが壬生神社で行われる節分の狂言ですね。

北嵯峨にある清凉寺(嵯峨釈迦堂)では、毎年3月15日に行われる春を告げる風物詩「嵯峨お松明式」で「嵯峨大念佛狂言」が催されます。

「嵯峨大念佛狂言」とはどんなもの?

清凉寺の境内で執り行われる「嵯峨大念佛狂言」は、国の重要無形文化財に指定されている民俗芸能です。
特徴は、すべての役者がお面をつけて、台詞なしで身振り手振りのみで芝居をするところです。
現在、約20番の演目が継承されているそうです。
言い伝えによると、鎌倉時代に融通念佛を広めた円覚上人道御の創始ということで、長い歴史のあるものですね。


嵯峨大念佛狂言の演目は「カタモン」と「ヤワラカモン」の二種類に大別されます。
「カタモン」は「土蜘蛛」「船弁慶」のような能系統演目、
「ヤワラカモン」は「釈迦如来」「愛宕詣」のようなコミカルな要素を持った演目です。

通常、狂言堂で行われる「嵯峨大念佛狂言」ですが、今年は狂言堂が改修工事中のため、本堂の東側での上演になります。

嵯峨大念仏狂言ですが、3月15日の他に、4月上旬の日曜と次の土日、および10月下旬の日曜にも行われます。
今年2018年の春季公演の予定です。参考にしてください。

2018年 嵯峨大念佛狂言・お松明公演
3月16日(木)
15:30~愛宕詣「ヤワラカモン」
16:45~船弁慶「カタモン」
18:00~土蜘蛛「カタモン」

2018年 嵯峨大念佛狂言・春季公演
4月1日(日)
13:30~花盗人「ヤワラカモン」
釈迦如来「ヤワラカモン」
船弁慶「カタモン」

4月7日(土)
13:30~大黒狩「ヤワラカモン」
花盗人「ヤワラカモン」
橋弁慶「カタモン」

4月8日(日)
13:30~愛宕詣「ヤワラカモン」
とろろ「ヤワラカモン」
飢餓角力「ヤワラカモン」

雨天決行ですが、台風・暴風警報などにより中止になる場合もあります。

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