平安神宮・神苑の紅しだれ桜は小説「細雪」の世界!

平安神宮の広大なお庭「神苑」の紅しだれ桜

平安神宮は、明治28(1895)年4月1日に平安遷都1100年を記念して京都で開催された内国勧業博覧会の目玉として建てられました。
平安京遷都当時の大内裏の一部が実物の8分の5のサイズで復元されています。

 

当初は、実際に大内裏があった千本丸太町に朱雀門が位置するように計画されましたが、用地買収に失敗したそうです。
そこで、当時は郊外であった岡崎に復元されました。

平安神宮の神苑は谷崎潤一郎の「細雪」や川端康成の「古都」でも讃えられた桜の名所です。
茶亭や橋殿を配した池泉回遊式庭園には150本もの紅しだれ桜が植えられ、敷地内には300本ほどの桜があります。
神苑の桜は、紅しだれ桜が有名で時期的には遅めの桜ですが、今年はやはりとても早かった!

『あの、神門を這入って大極殿を正面に見、西の廻廊から神苑に第一歩を踏み入れた所にある数珠の紅枝垂』
「細雪」より

 

本当に、そのとおりでした。
神苑に一歩入った瞬間にまるで別世界!
満開の紅しだれ桜が出迎えてくれます。
いつまでも、ずーっと桜を眺めていたくて、時の経つのも忘れてしまいそうです。

実は1週間前にも「伝統文化の日」の着物で無料チケットを使って神苑に来ましたが、桜は数本しか咲いていませんでした。
人もまばらで水漏がキラキラして綺麗でしたが、華やかさが…
神苑には四季折々に咲く花がたくさん植えられていますが、やはり春の桜が一番素晴らしいです。

ちなみに、春と秋に無料公開がありますが、桜と紅葉の季節ははずされています…残念。

神苑のお茶席でホッとひといき!

4月1日から「平安神宮観桜茶会」が開かれています。
お庭かお茶席かを選べます。
お寺や神社で行われている月釜などは、ある程度の茶道の知識が必要ですが、観桜茶会は一般の方でも問題なく入れる感じです。
お茶券が800円でお茶室に入れるのはとっても良い機会なので正座が平気な方はぜひ!
ここのお茶席は、お道具が平安神宮のものを使われているそうです。

平安神宮観桜茶会

4月1日~4月15日

神苑  8:30~18:00(17:30受付終了)
茶席  9:00~16:00(お茶券がなくなり次第終了)

神苑入園料 600円
お茶券   800円

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