京都で東西南北を見極めるちょっとレアな方法

京都の人は方向音痴!?

京都市内は碁盤の目になっているからか、方向音痴の人が多いように思います。
かくいう私も極度の方向音痴です…

まちなかを歩いていると、四つ角ごとに住所が書かれた看板があったり、御池通などは通り名の由来と共に東西の通り名が書かれている看板などもあるので、結構なんとかなります。

 

京都ならではのちょっと変わった東西南北の見分け方

京都は夏は蒸し暑く、冬は底冷えするという盆地の底にまちがあります。

京都駅のある南側以外は、東山、北山、西山というように三方を山で囲われています。

京都は建物の高さ制限もあるので、道からでも山を見ることができます。

なので、山のない方角が南になります。

山に詳しい方などは、山の形で「あれは比良山だ」とか言われる方もいらっしゃいますが、私は全然わかりません。

でも、どこからでも山は見えるので「山がないのは南」でOKです。

ただし、夜になると暗くてよく見えないかも…

 

もっともっとレアな東西南北の見分け方

京都は風水によって作られたまちです。

風水では、表鬼門が丑寅(うしとら)の方角の北東、裏鬼門が未申(ひつじさる)の方向で南西になり、どちらも鬼門封じがなされていることが多いです。

 

その昔、平安遷都が行われた際に、鬼門の方向である比叡山の麓にあった日吉大社が都の魔除け、災難除けを祈る社として崇敬されていました。

日吉大社で神の使いである神猿(まさる)を北東に配して鬼門封じをしている場所も多いです。

 

鬼門には欠けをつくって白石を置いたり、南天(なんてん)を植えたりします。

南天は「難が転じる」という意味です。

裏鬼門には柊(ひいらぎ)を植えたりします。柊は葉がトゲトゲなので、そのトゲが魔除けになるそうです。

鬼門、裏鬼門を問わず、南天や柊、万年青(おもと)などを植えると良いとも言われているそうですが、京都では鬼門に南天、裏鬼門に柊が多いように思います。

京都に住んでいる人は、令和になったこの時代でも古い風習を続けられている方が結構いらっしゃいます。

なので、南天が植えてあれば北東の可能性が高いです。

もちろん普通に植物を植えてらっしゃる場合もあります。

町内に何件も同じ方角に南天がある場合は、北東の可能性が高いです。

確実ではないけれど、ちょっとレアな東西南北の見分け方かなぁ…と勝手に思っています。

 

 

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