阿闍梨餅本舗 京菓子司「満月」とは
阿闍梨餅(あじゃりもち)、阿闍梨餅とよく耳にしますが、お店の名称は「満月」といい、そこの商品名が「阿闍梨餅」です。
もちろん、「満月」という商品もあります。
阿闍梨餅ですが、和菓子の中では日持ちするのとお手頃価格なのでちょっと遠くに行く時などのおみやげに最適です。
京都の人のイメージではお供え感が強いようですが…
2019年6月から値上げされて、1個110円(税別)になりました。
和菓子で日持ちするとなると、羊羹(ようかん)とかになってしまうので阿闍梨餅はお手軽でいいですよね。
「満月」は、江戸末期の安政3(1856)年に近江出身の初代「彌右衛門」が、京の北の関所であった出町橋東詰に菓子舗を構えたのが始まりだそうです。
慶応末に、都の争乱を避けてやむなく店を閉め、明治初年に改めて再開されたそうです。
戦後は、現在の場所(百万遍の交差点の西、鞠小路通沿い)に移って営業されています。
阿闍梨餅本舗「満月」の商品は?
ここで作られている商品は4種類のみです。
「一種類の豆から一種類の菓子しか作らない」が座右の銘だそうです。
京銘菓 阿闍梨餅
比叡山延暦寺で千日回峰行を行う阿闍梨様の網代笠とお餅にちなんで名付けられた「阿闍梨餅」。
いろんな素材を伝来の技法で練り合わせたもち米を使った秘伝の皮で、丹波大納言小豆のつぶ餡を包んで焼き上げたもので、しっとりとした皮とあっさりとした餡の半生菓子です。
モチモチとした皮に、たっぷりのつぶ餡が美味しいですよね。
温めても美味しくいただけます。
大正時代、こし餡が主流の中、「一般の人も楽しめるつぶ餡のお菓子を」と二代目が考案されたそうです。
ちょっと硬くなったらオーブンで焼いて食べると美味しいです。
お店のおすすめには薄く衣をつけてさっと揚げるというのもありますが、さすがに邪魔くさいですよね。
原材料:小豆、砂糖、水飴、餅粉、玉子、トレハロース
日持ち:5日
阿闍梨(あじゃり)とは?
本来、和尚様に次ぐ僧位の方です。
一定期間の修業を経て、「伝法灌頂」を授かった資格を有する職業としての僧侶を意味するそうですが、真言宗、天台宗では、普通に密教を学んだ僧侶を指すそうです。
要するにお坊さんですね。
真菓 満月(焼菓子)
明治33(1900)年、九條家の依頼で作られた「満月」は店名にもなっています。
月を思わせる色と形から、九條家の方が命名されたそうです。
ふっくらとした洋風の生地の中に、希少な丹波産白小豆の白あんが入った和洋折衷の焼き菓子で白あんのコクと溶けるよな食感が特徴です。
店名となった「満月」は本店限定で土日祝のみ販売されていましたが、最近は金閣寺店でも販売されています。
原材料:白小豆、小麦粉、砂糖、澱粉、無糖練乳、卵、水飴、膨張剤
日持ち:22日
京銘菓 最中
一粒選りの丹波大納言小豆の粒餡の、ちょっと小ぶりの最中です。
原材料:小豆、砂糖、米飴、餅粉
日持ち:19日
蜜漬 京納言
少し大粒の丹波大納言を蜜漬にしたものを、こし餡と寒天で棹物にしてあります。
夏場は冷やしていただくと美味しいらしいです。
実は、この商品だけは頂いたことがありません。
本店
京都市左京区鞠小路通今出川上ル
営業時間 9:00~18:00
定休日 水曜不定休
フリーダイヤル 0120-24-7373
電話番号 075-791-4121
FAX 075-712-6885
URL http://www.ajyarimochi.com
金閣寺店
京都市北区衣笠御所ノ内町31-1
営業時間 10:00~17:00
定休日 水曜不定休
清水産寧坂店
京都市東山区清水三丁目315番地
営業時間 10:00~18:00
定休日 水曜不定休
清水寺夜間特別拝観期間は営業時間延長