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羊羹(ようかん)でおなじみの「とらや」のカフェ
「とらや」といえば「羊羹」ですよね。
虎屋の羊羹の歴史は古く、寛永12(1635)年、明正天皇が父君の後水尾院のもとへ行幸された折に、カステラや薄皮饅頭などともに納められた記録が残っているそうです。
東京のお店と思われている方が多いですが、実は京都で創業されています。
明治天皇が東京へ行かれる時にお店も一緒に東京へ!
虎屋は室町時代後期に京都で創業され、後陽成天皇在位中(1586~1611)より、禁裏(皇室)の菓子御用を勤められているそうです。
「とらや」があるのは御所の西側、烏丸一条ですが、そこを少し西に入ったところに「虎屋菓寮」があります。
大通りから少し入っているので、とっても静かです。
リニューアルオープンされてとっても素敵な空間に!
中に入ると現在的なのに和を感じる落ち着いた空間。
2009年5月にリニューアルオープンされたそうです。
鳥羽の「海の博物館」やJR高知駅などを設計された内藤廣氏の手によるものだそうです。
甘味は、あんみつ(黒蜜/白蜜)、葛切。
季節の甘味は、お汁粉、あべ川餅、いそべ餅。
これらは、単品、抹茶または抹茶グラッセ付き、煎茶付きから選べます。
季節メニューは、御題羊羹、虎屋饅頭、柚子あんみつ、あわぜんざいでした。
和菓子は、羊羹と季節の羊羹。
季節の生菓子もあります。
温かい飲み物は、抹茶、煎茶、玉露。
冷たい飲み物は、抹茶グラッセ、冷煎茶、あずき茶。
甘いものだけかと思いきや、お食事もあります。
赤飯…小豆のほのかな香りと、小豆の渋の自然な色合いが特徴です。
とあります。
お吸い物がついています。
虎屋の小豆は絶対に美味しいはず!
なのでお赤飯も美味しいはず!
ランチの後だったので、今回はあきらめました。
数に限りがあるらしいです。
生菓子と抹茶をたのみました。
お菓子の銘と簡単な説明がついていました。
きんとん製 朝
黄のそぼろの上に紅のそぼろを配した意匠は、朝日を受けて万物が輝くような情景を思わせます
羊羹製 花衣
「花衣」とは、華やかな着物、または、花見に出かける時の女性の衣装をさす言葉で
こういった心づかいもうれしいですね。
きんとん製の和菓子は、水っぽかったりすることが多いのですが、「さすが虎屋」絶妙でした。
粉っぽいというか、舌触りが悪いということも全くありません。
広々とした落ち着いた空間で広いお庭や蔵などを眺めながらお菓子をいただけます。
時間の流れがゆったりしているようです。
ふと天井を見ると、ライトのフォルムに見覚えが…
とらやのマークでした。
お庭にある蔵の窓にもありました!
お庭も拝見できます!
お庭には、江戸時代後期の蔵を背景に、天神さん(北野天満宮)から拝受したという白梅があります。
梅の見頃にまた来たいな。
テラス席もありますが、さすがに寒くて。
夏は、かき氷もあるようなので、ぜひテラス席でいただきたいですね。
和菓子や京都の文化、建築・庭園などの書籍があり、美味しいお菓子をいただきながら、ゆっくりと本を読めます。
とっても居心地のよい空間です。
ちなみにお手洗いもきれいです。
併設の「虎屋京都ギャラリー」では展示や講演会もあるそうですが、残念ながら閉まってました。
京都には四条にも虎屋菓寮がありますが、どうせ行くなら京都一条店がオススメです。
虎屋菓寮 京都一条店(喫茶)
京都市上京区一条通烏丸西入広橋殿町400
電話番号 075-441-3113
営業時間 10:00~18:00(17:30オーダーストップ)
定休日 1月~11月の最終月曜日/元日(休業日の変更あり)