木魚を叩きながら夜を徹して念仏を称えられる「ミッドナイト念仏in御忌」に参加すべく知恩院三門へ!

「ミッドナイト念仏」って何をするの?

浄土宗総本山・知恩院さんの国宝・三門楼上で、みんなで木魚を叩きながら一晩中お念仏を称える「ミッドナイト念仏in御忌(ぎょき)」というものがあると聞き参加してきました。

これは法然上人の命日法要である御忌大会(ぎょきだいえ)の一環で行われます。
御忌大会は4月18日~25日まで様々な行事が行われます。

「御忌」とは、本来、天皇や皇后の忌日法要のことを指します。
大永4(1524)年、後柏原天皇より「知恩院にて法然上人の御忌を勤めよ」という「大永の御忌鳳詔(ぎょきほうしょう)」という詔勅(しょうちょく)を下されました。
これより法然上人の忌日法要を「御忌」と呼ぶようになったそうです。

「ミッドナイト念仏」は4月18日20時から翌19日7時まで、国宝の三門楼上が開放され、一般の方も木魚を叩きながら夜通し念仏を称えるというものです。

参加費無料、事前申込不要、途中参加可、退出自由ということです。
さすがに夜の8時から朝の7時までずーっとは無理です…

8時少し前に行くと続々と観光バスがやってきます。
ただ、それほど人が多い感じはしませんでした。
バスプールがあるからかも…

8時頃になるとどこからともなく木魚の音が聞こえてきます。

そろそろ行こうと思ったら三門の右手、女坂へ続く道に行列ができていました!!

8時に行けばすぐに入れると思っていたのでちょっとビックリです。
それほど長い列でもありませんが、係りの方によると例年だと1時間ほどだそうです!
山門から降りて来られる人がいらっしゃらないと進まないからですね。

ちょっと並んでいると三門の前の屋台の方がおにぎりを売りに来られます。
朝までやっているそうです。

30分ほどすると、少しずつ帰ってこられる方たちが。
小さなお子さんもいらっしゃいます。

楼上で木魚を叩きながら念仏を称えているとトランス状態になると話しておられる方たちも!

1時間20分程してやっと入口の階段のところにたどり着きました!
一人で来られている方などは、途中であきらめて帰っていかれたりしています。
そこでアンケートに答えます。
私たちの後ろは海外の方でしたが、ちゃんと英語のものが用意されていました。

 

「参加者のこころえ」もいただきました。

一、大きな声でお念仏「南無阿弥陀仏」をお称えしましょう。
一、木魚は周りのリズムに合わせて、力を入れずに軽く叩きましょう。

「南無(なむ)」とは「助けたまえ」という意味だそうで、阿弥陀仏に助けを求める念仏だそうです。

三門の階段は一段がすごい高さで急角度!
登るのがちょっと怖い感じです。
手すりには縄がつけられています。

普段は入れない山門の楼上でお念仏を唱えます

楼上内部は、まるで別世界です!
情報のあふれる現在に生きる私でも圧倒されます。
写真撮影が禁止なのが残念ですが…

中央に「宝冠釈迦牟尼仏像」その両脇に八体ずつ「十六羅漢像」が鎮座しています。
かなりな大きさです。
天井には中央に「雲龍」、両脇には「天女」が鮮やかに彩色されています。

これは自宅の木魚です。

 

 

 

畳が敷かれた上に木魚が置かれていて、みなさんが「南無阿弥陀仏」を称えておられます。
約100名ほどが座れるスペースがあります。

僧侶の方が大きな木魚でリズムをとりつつ、南無阿弥陀仏を称えておられます。
リズムがどんどん早くなってくるからか、時々、ゆっくりに戻しておられるようです。
お念仏より木魚の音の方が響いています。

念の為に持っていった数珠を持ち、念仏に参加しました。
仏像や天井画、建築物の凄さに圧倒されてしまい、そちらが気になって全く集中できませんでした。
しかし、普段は非公開の山門楼上に入れただけで大満足です。

30分ほどで足がしびれて限界でした…
外に出ると、山門楼上からの景色がまた素敵でした!
こういう景色を見ると、市内にある高い建物をなくしてほしいと思ってしまいます…

帰りは10時頃でしたが、最初よりも列が長くなっていました。
なんとか最終バスに間に合って帰宅しました。
来年は明け方に行ってみたいなと思います。

後日談ですが、今年は「報道ステーション」の中継が入ったらしく、テレビを見てから来られる方たちもおられたようで、1300名ほど来られたようです。

知恩院三門は普段は非公開ですが、春と秋の年2回、特別拝観があります。
素晴らしいので、是非に行ってみてください!

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