新緑の建仁寺にてお茶をいただく

「建仁寺」で開催された生花大会

4月14日、15日の両日、建仁寺に於いて京都華道協会が主催する第90回諸流生花大会があり行ってきました。

久々に花見小路を通って建仁寺に行きましたが、すっごい人・人・人!
お店もずいぶんと様変わりしていました…

建仁寺は臨済宗建仁寺派大本山の寺院で京都五山の第三位に列せられています。
また、高台寺や「八坂の塔」のある法観寺は建仁寺の末寺になります。
開基は源頼家、開山は栄西です。

 

茶祖栄西禅師は宋(中国)からお茶の種子を持ち帰り日本に広めた方です。
ここ建仁寺に「平成の茶苑」なるものがあり、5月10日頃に初摘みした茶葉を石臼で挽いた抹茶を御開山毎年忌(6月5日)にお供えするそうです。

建仁寺の本坊と西来院の2か所で「諸流生花大会」催されていて、本坊にてお茶がいただけます。

昨夜からの雨があがって、新緑が生き生きとしています。
甍の波、青空、新緑がとってもきれいです。
今年は花の時期が早いようで、つつじやシャクナゲが満開でした!

本坊は観光で来られた方と華道関係の方たちでいっぱいでした。
最近は本格的な写真撮影をされる方が増えたのか、カメラマン付きの写真撮影は禁止になっています。

中に入ると色んな流派の方の生花が展示されています。
掛け軸に流派名が書かれています。
お花はもちろんですが、花器も素敵です。
竹を根から掘り出し、花器に!
珍しいお花もたくさんあって、心が癒やされます。

お部屋の違い棚などもとっても素敵で、建物だけみていても飽きることがありません。

お茶席にはすごい行列ができていますが、一席35名ほどで10分程度らしいので思っているよりは早くすすみます。
昨日は1000名ほど来られたそうですが、今日は朝からの雨の影響かこれでも少ないようです。

 

待合で少し待ち、前席の方たちが帰られると、襖が開けられて入室できます。
潮音庭を眺めながらお茶がいただけます。
ゆっくりという訳にはいきませんが、良いひとときをいただきました。

本坊の中は、レプリカですが素晴らしい襖絵がたくさんあります。
「雲龍」というと、私は俵屋吉富さんのお菓子を思い出してしまうのですが…
俵屋宗達の「風神雷神図」のレプリカもありました。

 

 

 

桃山時代の池泉回遊式庭園は、心があらわれるような空間です。
朝は少し寒かったのですが、日が照ってきてポカポカとしていて気持ちいいです。
で、ついつい寝そべってしまう方が多いからかこんなものが!

建仁寺・法堂の天井画「双龍図」

法堂に一歩足を踏み入れると、天井の双龍図が圧巻です!

この天井画「双龍図」は小泉淳作氏の筆によるもので、平成14(2002)年、「建仁寺開創800年を記念して描かれたものだそうです。
大きさは畳108枚分で、麻紙(まし)と呼ばれる丈夫な和紙に、中国明代で最上の墨房といわれる「程君房(ていくんぼう)」の墨を使われているそうです。
108枚とは煩悩の数と合わされているのでしょうか…

龍は仏法を守護する存在として禅宗寺院の法堂の天井にしばしば描かれてきたそうです。
また「水を司る神」ともいわれ、そうに仏法の雨を降らせると共に、建物を加西から護るというい意味が込められているそうです。
風水によって平安京を造る際、龍の水飲み場として神泉苑が設けられているように、龍は大切な存在なんですね。

普段は目的だけ済ませると、すぐに帰ってしまうのですが新緑がとてもきれいなので建仁寺をぶらぶらとしてみました。
本坊の辺りは観光客でいっぱいですが、少し南側に行くととっても静かで鶯が鳴いていました。

また人混みに戻るのがイヤで摩利支尊天堂の方から抜けていきました。
摩利支尊天堂はイノシシの狛犬?があります。

護王神社もイノシシで有名ですね。
亥年に初詣に行った時、ウリ坊が散歩していました!

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そういえば、西来院の毘沙門天は狛虎?のようでした。
あとムカデの文様も!
いろいろと奥が深くてわからないことばかりです…

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